大人の知的発達や認知機能の課題を整理する上で、混同されやすいのが境界知能 特徴 大人における課題や、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如・多動症)といった発達障害との識別です。
精神疾患の国際的な診断基準(DSM-5)において、知的障害(知能症)の診断は「知的能力の制約(概ねIQ 70未満)」と「適応機能(概念的・社会的・実用的な生活能力)の明らかな制限」が、発達期(18歳未満)から存在していることが必須条件となります。知能指数(IQ)の一般的な分布では、IQ 85〜115が平均領域とされ、IQ 70〜84は「境界知能(ボーダーライン)」と位置づけられます。
軽度知的障害 発達障害 違いとして最も重要な点は、「知的機能全般(理解力・推論力・処理速度など)に全体的な制約があるか」、あるいは「全般的な知的能力は保たれているものの、注意力や対人認知などに凸凹(偏り)があるか」という点です。ただし臨床現場では、軽度知的障害にADHDの不注意特性などが重複している事例も珍しくありません。