画面破損時に最も優先すべき資産は、数万円の端末本体ではなく、二度と戻らないパーソナルデータです。修理カウンターに持ち込む前、あるいは新端末を調達する前に、確実なスマホ画面割れ時のバックアップ方法を完遂させなければなりません。
最も安全かつ確実なのは、自宅Wi-Fi環境下でのクラウド強制同期です。iPhoneであれば電源とWi-Fiに接続した状態で放置することでiCloudの夜間自動バックアップが作動しますが、マウス等で操作が可能な状態なら「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」から「今すぐバックアップを作成」を手動実行します。Androidの場合は、GoogleドライブやGoogle Oneを利用したクラウド保存が王道です。
PCとケーブルで接続してローカルバックアップを取得する場合、立ちはだかる最大の壁が画面に表示される「このコンピュータを信頼しますか?」というセキュリティポップアップです。画面が割れてタッチが効かない場合、この承認ボタンが押せずにPC側で認識されないジレンマに直面します。この認証を突破するためにも、前述のマウス接続による事前ロック解除や、ミラーリング出力対応のドッキングステーションを用いた外部モニターへの映像出力が決定打となります。
データが保全できたら、速やかにスマホ画面割れ時のデータ移行手順を整理します。特に重要なのが、二要素認証(2FA)アプリのバックアップコード確認と、LINEのアカウント引き継ぎ設定です。最新バージョンのLINEでは「かんたん引き継ぎQRコード」が主流ですが、画面割れでQRコードが表示できない、あるいはカメラが壊れている場合に備え、登録メールアドレスとパスワードの再確認、トーク履歴の手動バックアップを確実に完了させておく必要があります。