なぜこれほどまでに外国人の在籍が排除されているのか。その背景には、この街が維持してきた特殊な法的立ち位置がある。飛田新地の店舗は一般的な風俗店とは異なり、法律上は「性風俗関連特殊営業」ではなく、飲食店としての「料亭」扱いで営業を行っている。
当地の店舗を統括するのが「飛田料理組合」だ。組合は警察当局との長年の摩擦と対話の末に確立された非常に厳しい自主規制ガイドラインを定めている。身元確認の徹底、暴力団関係者の排除、そして厳格な日本人限定の採用基準は、街の存続を守るための防壁となっている。
万が一にも不法就労や査証(ビザ)問題を抱えた外国人が摘発されれば、組合全体の営業許可が脅かされかねない。この強固なリスク回避の仕組みこそが、異国の女性の参入を完全に遮断している根本原因である。