活動の呼びかけに応じない姿を見ると「うちのクラスはまとまりがないのでは」と焦りがちですが、2歳児が集団行動できない明確な理由は、子どもの脳と心が急速に成長している証拠でもあります。この時期は「自分でやりたい」という自己主張(イヤイヤ期)がピークを迎え、他者の視点に立って物事を考える客観性はまだ未熟です。
保育における2歳児の発達段階を紐解くと、子どもたちはまず隣の友だちと同じ空間でそれぞれ好きな玩具で遊ぶ「平行遊び」をじっくり経験します。そこから視線を交わし、真似をし合い、徐々に「一緒にいると面白い」と感じることで平行遊びから集団遊びへとステップアップしていくのです。したがって、全員が一斉に同じ指示に従うことをゴールにするのではなく、同じ空間で楽しさを共有する体験そのものを認める姿勢が求められます。