神室町という巨大歓楽街の裏側で、長年にわたり暗躍してきた巨大極道組織・東城会。その権力闘争の陰には、常に欲望を煽り立てる経済的基盤が存在した。単なる暴力による支配にとどまらず、都市開発や地上げ工作といった合法・違法の境界線を巧みに漂う動きが、抗争の火種を絶えず生み出し続けてきたのだ。
裏組織の全貌を紐解く上で欠かせないのが、政治家や企業、警察機構までもが複雑に絡み合う利権のネットワークである。力だけでは生き残れない厳しい裏社会の掟と、札束で人間の尊厳を買い叩くリアルな描写。これこそが作品に底知れぬ深みを与え、大人の観客を魅了し続ける最大の要因といえるだろう。