フィギュアスケートの指導者として本格的に活動するためには、どのようなルートを辿る必要があるのでしょうか。単にスケートが滑れるだけでは公式大会のリンクサイド(フェンス際)に立つことは認められず、段階的な資格取得と実績の積み上げが求められます。
日本国内で公式戦の指導者として活動する基盤となるのが、公益財団法人日本スケート連盟(JSF)公認指導員資格および公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公認スポーツ指導者資格(コーチ1〜4)です。
資格取得には以下の条件とカリキュラムをクリアする必要があります。
- 実技要件・バッジテスト所持級:指導資格の区分に応じ、日本スケート連盟が定めるテスト級(多くは6級〜7級以上)の実技実績が必須。
- 共通科目講習・専門科目講習の受講:運動生理学、スポーツ心理学、救急処置法、コンプライアンス講習などを修了すること。
- 実地指導研修と推薦:所属連盟や地域スケート連盟からの推薦を受け、現場での指導実習や検定試験に合格すること。
キャリア形成のルートは大きく2つに分かれます。1つは、全日本選手権や国際大会で実績を残した元選手が引退後すぐにアシスタントコーチとして有力チームに合流するルート。もう1つは、大学スケート部などで競技を継続したのち、専業インストラクターとして子ども向け教室から実績を積み上げるルートです。
近年では、ジャンプ専門のテクニカルコーチ、スケーティング技術専門コーチ、さらには氷上での表現を司るフィギュアスケート振付師(コレオグラファー)など、指導の分業化と専門特化が加速しています。