麻生氏が身につけるスーツの多くは、既製服ブランドのロゴが入ったものではありません。その核となっているのが、東京・銀座に店を構える老舗ビスポークテーラー麻生太郎のテーラー森脇など、熟練の職人が手作業で仕立てる本物のオーダーメイドです。祖父である吉田茂元首相の時代から続くテーラーとの関係性を大切にし、半世紀以上にわたって自身の体型変化と対話しながら服を作り続けています。
麻生太郎のスーツブランドを探す読者の多くが有名インポートブランドを想起しますが、実際には伝統的な麻生太郎のオーダースーツ仕立てによる一点モノです。仕立ての特徴として以下の3点が挙げられます。
- 英国調の構築的なショルダーライン:肩パッドを適切に配置し、背筋が自然と伸びる堂々としたスクエアショルダーを形成。
- 高めのウエストシェイプと長めの着丈:流行のタイト&ショート丈には一切目もくれず、クラシックの黄金比に基づいた威厳あるシルエット。
- 重厚な英国製ヘビーウエイト生地:目付がしっかりとした肉厚のウール生地を採用し、シワにならず美しいドレープと落ち感を維持。
気になる麻生太郎の服装価格ですが、テーラー森脇などのフルオーダースーツは生地や仕様によって1着あたり30万円から60万円以上に達します。さらに冬場に着用するカシミア混のチェスターフィールドコートやアルスターコートは50万円から100万円超、トレードマークであるボルサリーノのパナマハットやファーフエルト帽は6万円から15万円前後が相場です。一見すると高額ですが、一度仕立てたスーツを10年、20年と手入れしながら愛用し続けるスタイルは、真のクラシック愛好家ならではの合理性を示しています。