二人の関係を語る上で欠かせないのが、「馴れ合いのない緊張感」だ。プライベートでは長年連れ添う夫婦でありながら、スタジオに入れば一転して冷徹なまでのプロフェッショナル同士になる。布袋の攻撃的かつ繊細なギターワークと、今井の透明感あふれる歌声。この二つの個性がぶつかり合う時、独特の化学反応が生まれる。
「彼の前で歌う時は、いつもオーディションを受けているような気分になる」と、かつて今井は語っていた。その緊張感こそが、彼らの音楽を錆びつかせない最大の秘訣なのだろう。互いを最もよく知る理解者であり、同時に最も手強いライバル。その絶妙なバランスが、今もなお崩れていない。