住吉大社が最強のパワースポットと称される背景には、日本の神話体系に直結する圧倒的な由緒が存在します。主祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらえ)によって誕生した底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の「住吉三神」。そこに、同社を創建したとされる神功皇后(じんぐうこうごう)を加えた四柱が祀られています。
神話において、黄泉の国の穢れを海で洗い清めた際に生まれた住吉三神は、「穢れを祓い清め、新たな活力を生み出す神」としての神格を帯びています。住吉大社のご利益が単なる願望成就にとどまらず、「悪運を断ち切り、運気の地盤を根本から立て直す」と評価されるのはこの神話的ルーツに基づいています。
境内へ足を踏み入れると、第一本宮から第三本宮までが海に向かって縦一列に並び、第四本宮が第三本宮の横に並ぶという全国的にも極めて珍しい魚鱗(ぎょりん)配置が迎えてくれます。すべてが国宝に指定されている四棟の本殿は、神社建築史上最古の様式の一つである「住吉造(すみよしづくり)」。切妻造の直線的な屋根と朱塗りの柱、白壁のコントラストは古代の舟団を想起させ、空間全体に澄み切った清浄な神気を漂わせています。