ヘアカラーにおける思い込みは、施術後の後悔や髪質の劣化を招きます。特に広まっている3つの誤解を正しく理解しておきましょう。
第1の誤解は、「ブリーチをしなければ髪は全く傷まない」という認識です。ブリーチなしダブルカラーや12トーン以上の高リフトカラー剤は、通常のワンメイクカラーよりも強いアルカリ剤を含んでいます。キューティクルへの負担は確実に発生するため、トリートメントケアを怠ると毛先のパサつきにつながります。
第2の誤解は、「赤系カラーは色が長持ちする」という盲信です。確かに赤色の「色素(アンダートーン)」は髪内部に残りやすい性質を持ちますが、透明感のあるピンクの色味そのものは分子が小さく、約10日〜2週間で流出します。ピンクが抜けた後に残るのは「オレンジがかった赤茶色」であり、これを綺麗なピンクのまま維持するには日々の補色ケアが欠かせません。
第3の誤解は、「色が落ちたら市販のカラートリートメントで適当に補正すればいい」という判断です。市販のピンク系カラーバターやトリートメントをムラのあるベースに重ねると、特定の部位だけ濃い蛍光ピンクに染まり、次回のサロン施術でカラー剤が均一に反応しなくなる「カラー履歴の事故」を引き起こします。ホームケア製品の選定は担当美容師の指示を仰ぐのが安全です。