サトツの基礎身体能力の高さは、第1次試験の移動描写からも明白です。地下通路からヌマーシュ湿原に至る総距離80キロメートル以上を、膝をほとんど曲げずに高速移動する「直立競歩のような歩き方」で一切息を乱すことなく先導しました。
その真の実力が垣間見えたのが、危険人物であるヒソカが仕掛けた「試験官見極めテスト」の場面です。偽の試験官を名乗る人面猿が乱入した際、ヒソカは本物を見極めるために本気で殺傷力のあるトランプをサトツと偽物の双方に向けて高速投擲しました。人面猿が即死した一方で、サトツは飛来した鋭利なトランプを指先だけでノーモーションかつ無傷でキャッチしています。
ヒソカのトランプは念を込めた「周」による強化が施されている可能性が高く、常人であれば肉体を切断される威力を持っています。それを至近距離から涼しい顔で受け止めた反射神経と動体視力は、サトツがプロハンターの中でも上位クラスの基礎能力を保持している動かぬ証拠です。
念能力の具体的な名称は作中で明言されていませんが、遺跡発掘という過酷な現場でトラップ解除や歴史的遺物の保全を行う特性上、危険を察知する索敵能力や、遺物を修復・スキャンするための特殊な念能力を修得している可能性が極めて高いと考えられます。