インターネット上で定期的にバズを起こす「職業ランキング」の類い。そこには、他者と比較することでしか自分の立ち位置を確認できない、現代人の根深い不安が隠されています。特に就職活動や転職活動の時期になると、こうしたネガティブな情報へのアクセスが急増します。
「底辺」と名指しされた仕事の多くは、土木作業員、警備員、清掃員、介護スタッフ、配達員など、私たちの日常生活に一瞬たりとも欠かせない職種ばかりです。誰かがやらなければ社会が崩壊する仕事を、なぜ私たちは「下位」に置こうとするのか。それは、過度な学歴社会と、ホワイトカラー至上主義がもたらした歪んだ認知の現れに他なりません。