Googleなどの検索窓に作品名を入力すると、「打ち切り理由」という不穏な関連キーワードが浮上することがあります。しかし調査の結果、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』が打ち切りになったという事実は一切ありません。
ではなぜ、このような根拠のない噂が一人歩きしてしまったのか。その背景には3つの明確な要因が存在します。
- 要因1:終盤の怒濤の展開速度
京都編から戊辰戦争、箱館戦争に至るクライマックスにおいて、主要隊士の死が連続し、物語のテンポが極限まで加速したため、一部の読者が「急ぎ足で連載を畳んでいるのでは」と早合点したこと。 - 要因2:スピンオフ『ちるらん にぶんの壱』のみのアニメ化
2017年に放送されたアニメは、ミニキャラがコミカルに動く約2分のショートアニメ枠でした。本編の重厚なバトルアクションアニメ化が待望されていた中で、本編地上波アニメの第2期や続編の告知が続かなかったことが「企画が頓挫=打ち切り」という誤った連想を生みました。 - 要因3:連載完結時の「ちるらん終了」というバズの誤読
2023年春に月刊コミックゼノンで最終回を迎えた際、SNS上で「ちるらんが終わった」という惜別の声が大量に投稿され、その文脈を知らないネットユーザーが打ち切りのネガティブワードとして拾い上げてしまった現象です。
作者の梅村真也氏および作画の橋本エイジ氏は、全36巻という長大な尺の中で当初描くべきプロットをすべて完遂しています。アニメ続編に関しては、完結を迎えた現在でも配信サービス等を通じて新規読者が増え続けており、海外のアクションファンからも高い評価を得ていることから、再映像化のポテンシャルは十分に保たれています。