ギャグアニメとしての側面が強調される本作ですが、臼井儀人先生による原作漫画には、アニメでは描かれなかったシリアスなドラマや衝撃的な裏設定が存在します。
まつざか先生の悲恋|徳郎さんを巡る原作の結末
アニメ版では接骨院の先生として登場し、海外へ旅立ったままとなっている行田徳郎(徳郎さん)。原作コミック47巻では、彼がアフリカのサンボハボ共和国で化石発掘調査中に爆弾テロに巻き込まれ、命を落とすという衝撃の展開が描かれています。
最愛の人を失い自暴自棄になったまつざか先生が酒に溺れ、後を追おうとする姿と、彼女を命がけで立ち直らせようとするしんのすけや幼稚園関係者の絆は、原作屈指の重厚な人間ドラマとして知られています。アニメ版ではファミリー向け番組としての配慮からこのエピソードは映像化されていませんが、ファンの間では語り継がれる屈指の名エピソードです。
物語を彩る個性豊かなレアサブキャラクター
春日部には、時折登場しては強烈なインパクトを残すサブキャラクターが多数存在します。
みさえの妹で野原家に居候していたカメラマン志望の小山むさえ、野原一家がアパート「またつれ荘」に仮住まいしていた頃の住人である浪人生・四郎さん、オカマの役者志望・スーザン小雪(玄武岩男)、大富豪の令嬢・酢乙女あいと忠実な黒服のボディガード・黒磯。さらには地獄のセールスレディこと売間久里代(うりまくりよ)や、熱血すぎる教育実習生・熱繰椎造(あつくるしいぞう)など、脇役一人ひとりに綿密なバックボーンが用意されています。