「水分を増やしたら、今度は生地が柔らかすぎて固まらず、ベチャベチャになってひっくり返せないのではないか」という不安を抱く方が少なくありません。しかし、たこ焼きがベチャベチャになって崩れる原因は、水分の多さではなく「プレートの温度不足」と「油の量不足」にあります。
たこ焼き器のプレートは、食材を投入した瞬間に急激に表面温度が低下します。特に家庭用の電気式たこ焼き器はガス火に比べて熱量が弱いため、しっかり余熱を行わずに生地を流し込むと、外皮が形成される前に内部の水分が蒸発して生地が鉄板に焼き付いてしまいます。
失敗しないための鉄則は以下の3点です。
- プレートをしっかり煙が出る手前まで予熱する(目安200℃以上)
- 油は穴の底だけでなく、フチや平面部分までキッチンペーパーで塗り込む
- 生地を流し込んだ後、最初の1分半〜2分は絶対に触らずに我慢する
底面の皮がしっかり固まるまで待ってから竹串を入れると、スッと軽やかに半回転します。仕上げの段階で穴のフチからサラダ油(またはごま油)を小さじ1杯ほど回し入れ、揚げ焼きの状態にすることで、水分を完全に閉じ込めたまま外側だけをクリスピーに仕上げることができます。