彼女のビジュアル史を語る上で欠かせないのが、「楽器を持たないパンクバンド」BiSHでの激動の日々だ。過激なパフォーマンスで知られた事務所WACKの全盛期、彼女は泥臭くも力強いパンクロッカーとしての顔を見せていた。当時のメイクは黒線を強調したダークで直線的なものが多く、荒々しいエネルギーが前面に出ていた。
しかし、エイベックスからのソロリリースや大型タイアップを重ねるにつれ、ビジュアルの質感は洗練の一途を辿る。グループ解散を経てソロアーティストとして確立された現在の姿は、かつての泥臭さを削ぎ落とし、しなやかで洗練された大人の女性としての佇まいを獲得している。