SNSやフィットネス掲示板でも頻繁に相談されるのが、「朝筋トレを続けているのに痩せない、むしろ体がたるんだ」という現象です。この原因は根性不足ではなく、身体の生体リズムを無視した行動パターンにあります。
1つ目の失敗原因は、空腹時における高強度トレーニングです。起床時の体内はグリコーゲン(糖質)と血中アミノ酸濃度が枯渇しています。この状態で強い負荷をかけると、身体はエネルギーを確保するために自らの筋肉組織を分解(カタボリック)してエネルギー源に変えてしまいます。結果として基礎代謝が落ち、太りやすく痩せにくい体質が作られてしまいます。
2つ目は、ウォームアップ不足による低出力と怪我です。睡眠中は深部体温が下がっており、筋肉や腱の柔軟性が最も低い状態にあります。十分な準備運動をせずにスクワットや腕立て伏せを行うと、関節を痛めるだけでなく、筋肉本来の出力を発揮できず運動強度が低下します。
3つ目は、過度な睡眠不足を押しての起床です。睡眠時間を削ってまで朝5時に起きて筋トレを行っても、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰分泌され、脂肪合成が促進されてしまいます。最低でも6〜7時間の睡眠時間を確保できない日は、朝トレをスキップするのが科学的な正解です。