求職者や若手職員が最も恐れるのが「ノルマの過酷さ」と「パワハラ疑惑」です。京都信用金庫は対外的に「個人ノルマの廃止」や「チームでの目標管理」を提唱し、顧客目線の営業姿勢を前面に押し出してきました。しかし、転職口コミサイトや5chの書き込みを追うと、実態はより複雑な様相を呈しています。
現場職員の声を総合すると、看板から「ノルマ」という語句が消え「営業目標」や「活動計画」と表現が変わっただけで、店舗ごとに割り振られる目標数値の総量は減っていないという実態が浮き彫りになります。預金の集金業務から、事業性融資の新規開拓、富裕層向けの投資信託や一時払終身保険の提案、さらにはビジネスマッチングの成約件数に至るまで、求められるKPIはむしろ多様化しています。
元営業担当者は次のように打ち明けます。「本部からは『顧客の課題解決を最優先にせよ』と指示されるが、支店長や次長クラスの評価は毎月の数字の進捗で決まる。朝礼や夕方のミーティングで『今日の実績はどうなっているんだ』と詰め寄られる空気感は、昔ながらの金融機関そのものだった」。この「建前と本音」の挟み撃ちに遭うことこそが、京都信用金庫のノルマが厳しい理由の根幹です。
パワハラの噂についても、組織全体が日常的に暴力的なわけではありません。完全に「配属された支店の管理者次第」という、いわゆる「支店長ガチャ」の要素が支配的です。部下の育成に寛容な温和な支店長のもとではホワイトな労働環境が保たれる一方、数字への執着が強烈な管理職が君臨する店舗では、会議での吊し上げや人格否定に近い叱責が起きることもあり、これが掲示板に「ブラック企業」として告発される契機となっています。