エンターテインメント作品や映像メディアにおける精神的圧迫の描写も、この問題に対する社会の理解と無解の双方を浮き彫りにしている。映画『ブラック・スワン』では、完璧主義の狂気と極限のストレスが身体的自傷へと向かう心理的葛藤が緻密に描かれ話題を呼んだ。また、Netflixなどのストリーミングプラットフォームで配信される海外ドラマでも、若年層のメンタルヘルスや強迫的な行動がリアルに描写される機会が増えている。
しかし、メディアでの露出が増える一方で、当事者が現実生活で抱える生きづらさが解消されたわけではない。「人に見られたくない」「脱毛部を隠すのが苦しい」という恥の感情が、医療機関への受診をためらわせる大きな障壁となっている。