名付けのプロセスで最も多くの親を不安に陥れるのが、「名付け 姓名判断 画数」をめぐる問題です。「気に入った名前候補があるのに、画数を調べたら大凶だった」「サイトによって吉凶の結果が正反対でパニックになった」という相談は、育児コミュニティでも後を絶ちません。しかし、ここにはネット上に蔓延する大きな誤解が存在します。
姓名判断の画数計算には、大きく分けて「新字体派(常用漢字の筆画数で数える)」と「旧字体派(中国の『康熙字典』の文字構造で数える)」という2大流派が存在します。たとえば、「咲」は新字体では9画ですが、旧字体として扱われるケースでも9画である一方、「さんずい」は新字体で3画、旧字体では「水」として4画で計算されます。また「草かんむり」にいたっては、現代の書き方(3画)、旧字体(4画)、古代文字の『艸』(6画)と、流派によって3通りもの解釈が分かれます。
つまり、あるサイトで「大凶」と出た画数が、別の流派の鑑定書では「大吉」に化けるという現象は日常茶飯事なのです。姓名判断は古来の易学や統計的願掛けの一種であり、赤ちゃんの将来を決定づける確定事実ではありません。画数の吉凶だけに囚われて本当に名付けたい思いを犠牲にすることは、本末転倒と言わざるを得ません。「五格(天格・人格・地格・外格・総格)のうち、人格や総格が極端な大凶でなければ良しとする」といった柔軟な姿勢を持つことが、納得のいく名付けを完結させるポイントです。