近年の結婚観の変化を語る上で欠かせないのが、自ら婚活を終了させる「結婚の諦めどき」をポジティブに受け止める層の急増です。
かつては30歳を過ぎると「売れ残り」などという心無い中傷が存在しましたが、現在の20代後半から30代後半の女性たちは極めて現実的です。数年間にわたるアプリや相談所での消耗戦を経て、以下のような経緯で「婚活を降りる」決断を下す人が増えています。
・週末のすべてを見ず知らずの男性の面接に費やす日々に精神的限界を迎えた
・マンション購入やキャリアの専門性深化など、一人で生きる土台が完全に整った
・「結婚しなければ一人前ではない」という他者軸の呪縛から脱却できた
取材に応じた36歳のIT企業勤務の女性は、次のように語ります。「毎週末、条件表とにらめっこしながら男性を値踏みし、自分も値踏みされる生活に吐き気がした。『もう私お嫁に行けない』と自虐していた頃が一番つらかった。婚活をやめて、自分の好きなインテリアと趣味に時間を使うようになってから、人生で一番呼吸がしやすくなった」。
「結婚しないこと」は敗北ではなく、自分らしい幸福を追求するための積極的なライフスタイルの選択として再評価されています。