スノーボード界に強烈な衝動を与えたのが、國母が主宰・主演を務めたドキュメンタリー映画『Kamikazu』の公開である。アラスカの険しい斜面や北米の未開の雪山を舞台に、世界最高峰の仲間たちと共に命を懸けて滑り降りる姿を記録したこの作品は、世界的な賞を総なめにした。
巨大なアバランチ(雪崩)のリスクと背中合わせのバックカントリーにおいて、彼の残したシュプールは美しく、そして圧倒的に凶暴だった。単なるスポーツの域を超え、映像表現としてのスノーボードを極限まで高めたこのドキュメンタリー映画は、今なお世界中で語り継がれる金字塔となっている。