日本六修験山の一つとして古くから信仰を集めてきた英彦山。その歴史は極めて深く、修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)が山中に足を踏み入れ、厳しい修行を重ねた伝説が今なお息づいている。巨岩や断崖がそびえる雄大な地形は、山岳信仰の修行場としてまさに格好の聖域であった。
この歴史的背景と豊かな生態系が評価され、周辺エリアは耶馬日田英彦山国定公園に指定されている。四季折々に表情を変える原生林や凄みのある岩壁群は、単なる観光地を超えた神聖な空気を漂わせている。カメラ越しに眺める風景のバックボーンには、千年以上紡がれてきた修験道の歴史が脈々と流れているのだ。