ショーケースの前で足を止める大人たちが一様に息をのむ。日本が世界に誇る造形集団「海洋堂」や、プラモデル界の巨頭「BANDAI SPIRITS」と博物館がタッグを組んだ限定立体物は、もはや美術品の領域に達している。
映画『ジュラシック・ワールド』などのスクリーンで見るようなハリウッド的ケレン味とは一線を画す。ここにあるのは、最新の古生物学知見をダイレクトに落とし込んだ「今、最も正しい恐竜の姿」だ。羽毛の質感、骨盤の傾斜角度、獲物を狙う瞳の虹彩の塗り分けに至るまで一切の妥協がない。
カプセルトイ自販機の前には小銭を握りしめた大人が並び、限定プラモデルの箱を抱えて満足げに歩くファンの姿が日常風景となっている。世界トップクラスのメーカーが技術の粋を結集して作るからこそ、何年経っても色褪せない価値がそこに宿る。