復縁を望む人々の間で神聖化されている楽曲といえば、ロックバンドback numberが手掛けた名曲の数々だ。中でも、大ヒット映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の主題歌として書き下ろされた楽曲『ハッピーエンド』は、失恋と未練を描いた金字塔として今なお絶大な存在感を放っている。別れを受け入れようと強がりながらも、溢れ出す本音を隠しきれない歌詞の描写は、聴く者の心を容赦なく締め付ける。
この楽曲が多くの背中を押す理由は、相手を想うがゆえに嘘をついてしまう健気さと、その裏にある圧倒的な愛の深さがリアルに描かれているからにほかならない。「本当は引き止めたい」という切実な願いがメロディに乗って胸に迫るとき、聴き手は自分の本当の気持ちに気づかされる。別れてなお相手の幸せを願う姿勢こそが、結果として元パートナーの心を最も深く揺さぶり、関係修復への衝動を突き動かすのだ。