車を運転する際、多くの人が目にする日本道路交通情報センターのリアルタイム情報ですが、その画面上に表示される赤や橙のラインがどのような仕組みで生成されているかをご存知でしょうか。ウェブサイトや公式連動サービス上で提供されるJARTICの渋滞情報の見方には、明確な公的ルールが存在します。
一般道では時速10kmから20km以下、高速道路では時速40km以下に低下した走行状態が「渋滞(赤色)」、それよりもやや流れているものの速度低下が見られる状態が「混雑(橙色)」として分類されます。JARTICの最大の強みは、道路に埋設された車両感知器やカメラ映像、パトロールカーの巡回報告だけでなく、都道府県警察の交通管制センターと各高速道路会社(NEXCO東日本・中日本・西日本、本四高速、首都高速、阪神高速など)の管制データを統合している点です。
「民間ナビアプリで早いと出た抜け道に入ったら、大型車がすれ違えない幅員の極細道路で立ち往生した」というトラブルが後を絶ちません。民間アプリは走行中ユーザーのGPSログ(プローブ交通情報)をもとに統計的な所要時間を算出するのに対し、JARTICが提示するのは公安委員会と道路管理者が正式に把握・管理している「規制事実と物理的混雑度」です。突発的な道路工事、重量制限、事故による車線規制など、法的な拘束力を伴う確定データにおいて、JARTICの右に出る存在はありません。