ミスジステーキはまずい?硬い理由とプロ直伝の焼き方を徹底検証

ミスジステーキはまずい?硬い理由とプロ直伝の焼き方を徹底検証

ミスジステーキはまずい?硬い理由とプロ直伝の焼き方を徹底検証についての最新情報をご紹介します。

牛肉の希少部位ミスジが持つ本来の味わいは、濃厚な赤身のコクと細やかなサシ(霜降り)が絶妙に調和したリッチな風味です。それにもかかわらず、家庭で調理した際に「まずい」「硬い」と感じてしまうのには、明確な3つの技術的・構造的理由が存在します。

第1の理由は、中央に一本通っている太い筋(スジ)の存在です。ミスジは牛の肩甲骨の内側(ウデ肉の一部)に位置し、あまり動かさない部位のため肉質自体は非常に柔らかいものの、中心部にコラーゲン質の強固なスジが貫通しています。このスジは加熱しても短時間のステーキ調理ではゼラチン化せず、硬いゴムのような食感として口に残ります。下処理でこのスジに対処していない場合、噛み切れない不快感に直結します。

第2の理由は、過加熱によるパサつきと肉汁の流出です。ミスジはウデ肉由来であるため、サーロインやリブロースと比較して赤身比率が高く、内部温度が65℃を超えると筋繊維が急速に収縮して水分を一気に吐き出します。ウェルダンまでしっかり火を入れてしまうと、ジューシーさが失われ、パサパサとした木片のような食感に変化してしまいます。

第3の理由は、輸入牛肉特有の牧草臭やドリップによる臭みです。手頃な価格で購入できる輸入牛ミスジの場合、解凍時のドリップ処理を怠ったり、グラスフェッド(牧草肥育)特有の香りがマスキングされていなかったりすることで、「獣臭い」「脂がくどい」と感じられるケースが後を絶ちません。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。