渡来人とは何者か?日本人のDnaと歴史を変えた技術と真相を徹底解説

渡来人とは何者か?日本人のDnaと歴史を変えた技術と真相を徹底解説

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物質的な技術だけでなく、精神文化や統治機構の根幹を形作ったのも渡来人でした。その最たるものが「漢字」と「仏教」の伝来です。

5世紀初頭、百済から渡来した学者・王仁(わに)が『論語』と『千字文』を携えて来日した伝承に代表されるように、渡来人は列島に文字文化を本格的に根付かせました。口頭伝承に頼っていたヤマト王権は、文字を獲得したことで戸籍の作成、租税の徴収、外交文書のやり取り、律令制度の設計といった高度な行政運営が可能となりました。

さらに6世紀半ば、百済の聖明王から公式に仏像や経典が贈られた「仏教公伝」を契機に、列島の宗教観は激変します。仏教の受容を巡っては豪族間で激しい権力闘争(蘇我氏と物部氏の対立)が起きましたが、蘇我氏の勝利によって仏教は国家鎮護の柱として位置付けられました。

法隆寺や飛鳥寺の建立、飛鳥大仏の鋳造には、渡来系の仏師や造寺工・瓦博士が深く関与しており、豪壮華麗な飛鳥文化・白鳳文化の礎は渡来人の知恵と手腕によって築かれたのです。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。