「本を読むのは嫌いじゃないのに、感想文になるとペンが止まる」という中学生は非常に多いです。つまずいてしまう背景には、明確な3つの要因が存在します。
第1に、「あらすじの要約」と「自分の感想」の境界線が分からなくなってしまう点です。真面目な生徒ほど物語の展開を最初から最後まで丁寧に説明しようとして、原稿用紙の大半があらすじで埋まり、最後に「面白かったです」と付け足すだけの構成に陥ります。読書感想文で評価されるのはストーリーの解説ではなく、その物語を通して「自分がどう感じ、考え方がどう変わったか」という内面の変化です。
第2に、中学生の指定枚数(400字詰め原稿用紙3枚〜4枚・約1,200字〜1,600字程度)に対するプレッシャーです。小学生の頃よりも求められる字数が大幅に増えるため、「こんなに長い文章は書けない」と心理的ハードルが高くなってしまいます。
第3に、自分の興味や読書レベルに合っていない本を選んでしまうミスです。親や先生に勧められた難解な古典名作や分厚い単行本に手を出してしまい、読了するだけで力尽きてしまうパターンが後を絶ちません。