発作の頻度が月に1〜2回程度で、危険行動を伴わない小児の場合は、寝室の安全を確保しながら経過観察を続けることが一般的です。しかし、以下のような兆候が見られる場合は速やかな専門医への相談が推奨されます。
- 週に何度も発作を繰り返し、家族や本人の休息が著しく妨げられている。
- 窓から飛び降りようとする、刃物を持つ、外へ飛び出すなど自傷・他害のリスクがある。
- 成人になってから初めて発症した、あるいは年齢とともに症状が悪化している。
- 日中に激しい眠気や集中力低下があり、日常生活に支障をきたしている。
受診先としては、「睡眠障害専門外来」や「精神科」「心療内科」、子どもの場合は「小児神経科」が適しています。近隣に専門外来がない場合は、日本睡眠学会の認定医が在籍する総合病院を探すと的確な診断が受けられます。
診断にあたっては、問診に加えて「終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)」を実施し、脳波や呼吸状態、筋電図を一晩かけて測定することで、てんかんや睡眠時無呼吸症候群との鑑別を行います。
治療法としては、まずは規則正しい生活リズムの確立やストレス緩和、睡眠環境の改善といった非薬物療法が基本です。重症例や危険行動の恐れが高い成人例に対しては、深いノンレム睡眠を安定させる作用を持つクロナゼパム(抗てんかん薬・抗不安薬)や少量の睡眠導入薬を用いた薬物療法が検討されます。