「魚焼きグリルでピザを焼くと、魚の生臭さがチーズや生地に移るのではないか?」という懸念は、ネット上の質問サイトでも頻出する最大の誤解です。
結論から申し上げると、調理中に魚の臭いがピザへ移ることは科学的にあり得ません。グリル点火中は、バーナーの熱によって庫内の空気が猛烈な上昇気流となり、排気口へと常に押し出され続けています。食材側からも外側へ水蒸気と油分が蒸発して噴き出しているため、外部の臭気分子が内部へ吸着することはありません。
ただし、唯一の例外があります。それは「前回の魚焼きで受け皿や網に付着した古い魚の油が、グリルの高温で熱せられて再蒸発・煙化(不完全燃焼)した場合」です。この煙が庫内に充満すると、燻製のように臭いが付着してしまいます。ピザを焼く前には、必ず受け皿と焼き網の油汚れを台所用洗剤で落としておくこと。この清掃ルールさえ守れば、臭い移りは完全にゼロとなります。