東京スカイツリーの展望台を訪れる際、絶対に頭に入れておくべき基本構造があります。それは「天望デッキにはトイレがあるが、天望回廊には1箇所も存在しない」という設計上の事実です。
展望台は大きく分けて、地上350m付近に広がる3層構造の「天望デッキ(フロア350・345・340)」と、さらにチューブ型回廊を登る「天望回廊(フロア445・450)」の2つのエリアで構成されています。天望デッキの各階にはそれぞれ充実したサニタリー設備が配置されていますが、構造的な重量配分や配管系統の制約により、最上層の天望回廊には一切トイレが設置されていません。
取材班が展望シャトル周辺の来訪者動線を観察したところ、天望デッキから回廊へのスロープエレベーターへ並ぶ直前に強い尿意を覚え、一度列を離脱して数十分の再待機を強いられる観光客の姿が散見されました。天望回廊へ上がる前には、必ずフロア345またはフロア340でサニタリーを済ませておくことが現場における鉄則です。