天井高が4メートルを超える倉庫物件。フォークリフトが走り回るために設計された広い通路。一般的な雑居ビルでは不可能な大空間の活用こそが、このエリア最大の武器だ。通常の店舗開発ではコスト面や制約から敬遠されがちな巨大スケールが、ここでは逆に唯一無二の強みへと転化している。
実際に店舗を覗くと、かつて荷揚げ用だったホイストクレーンがそのままインテリアのアクセントとして残され、インダストリアルな質感がそのままデザインのアイデンティティとなっている。天井から吊り下げられた大型照明、コンクリート打ちっぱなしの床に置かれた北欧ビンテージの家具。無骨さと洗練の非日常的なギャップが、訪れる者の視覚を刺激する。ここにあるのは、どこにでもあるショッピングモールのような既視感ではない。