大間のマグロ一本釣り漁師の収入は、水揚げしたマグロの重量と品質、そして築地・豊洲市場での取引単価に完全に連動する完全歩合制の世界です。1本数百万〜1,000万円超の値がつく大型マグロをコンスタントに仕留めるトップクラスの漁師であれば年収2,000万〜3,000万円を超える年もありますが、不漁が続けば年収数百万円以下、あるいは大赤字に転落するリスクと常に隣り合わせです。
特に山本さんを苦しめてきたのが、愛船「第28宝栄丸」をはじめとする船の修理代と重油代の高騰です。老朽化した船体やソナー(魚群探知機)の故障、エンジントラブルが起きれば、1回の修理で100万〜300万円単位の出費が吹き飛びます。過去の放送でも、中古エンジンへの換装費用や仕掛け代の工面に頭を抱え、親族や金融機関からの借入金返済に追われる生々しい姿が記録されてきました。