北陸新幹線延伸以降、旅行者や出張者の間で最も議論を呼んでいるのが「敦賀駅での乗り換え時間」です。現行のダイヤでは、在来線特急と新幹線の接続時間が最短8分〜11分に設定されている列車が複数存在します。数字の上では接続可能と案内されているものの、実際の現場ではどのような移動が発生しているのでしょうか。
敦賀駅の構造は、地上1階の在来線特急ホームからエスカレーターまたはエレベーターで2階の中間改札へ上がり、改札機を通過した後にさらに3階の新幹線高架ホームへと登る、巨大な立体交差構造です。水平移動距離だけでも100メートルを超え、上下移動を含む垂直動線はビル3階分に相当します。
「改札機に切符を通す列が集中し、前の乗客がICカードのタッチミスで扉を塞いだ瞬間に焦りがピークに達した」「キャリーケースを引きながら子どもと一緒だと、早足で歩いても8分は完全に息が切れる」といった利用者の声がSNSや旅行コミュニティで数多く報告されています。公式発表資料でも動線上の動く歩道や大型エスカレーターの増設といった対策が紹介されていますが、繁忙期の混雑率は想定を上回ります。
足腰に不安のある高齢者や、大型スーツケースを抱えたインバウンド観光客がエレベーターに殺到した場合、1基あたりの定員制限により数分間の待機列が発生します。平日の身軽なビジネスマンであれば8分での乗り継ぎは十分に可能ですが、家族連れや大荷物を携えた旅行であれば、乗り換え時間に15分〜20分以上の余裕を持たせた便を指定席予約の段階で選ぶ姿勢が求められます。