2026年最新の感染症動向においても、夏季に猛威を振るう「3大夏風邪」にはそれぞれ明確な臨床的特徴があります。適切な初期対応を取るためにも、それぞれの兆候と経過を正しく把握しておく必要があります。
1. 手足口病(コクサッキーA16、EV71等)
手のひら、足の裏、口の粘膜に2〜3mmの水疱性発疹が現れます。子どもの病気と軽視されがちですが、大人の初期症状では激しい関節痛や悪寒、40℃近い高熱を伴うケースが珍しくありません。足裏の水疱による歩行困難や、治癒後に爪が剥がれるといった重い後遺症が出ることもあります。
2. 咽頭結膜熱/プール熱(アデノウイルス感染症)
潜伏期間は5〜7日程度で、アデノウイルスの感染経路は飛沫感染だけでなく、タオルの共用やプールの水を介した接触感染が代表的です。39〜40℃の高熱が4〜5日続き、喉の強い腫れに加え、白目の充血や目やに、まぶしさといった目の結膜炎症状が同時に発現します。
3. ヘルパンギーナ(コクサッキーA群等)
突然の高熱とともに、喉の奥(軟口蓋)に多数の水疱や潰瘍が形成されます。症状の経過として、水疱が破れて口内炎になると唾液を飲み込むことすら激痛を伴い、経口摂取が著しく困難になります。大人であっても強い脱水症状を引き起こす危険性があります。