突然の息切れと胸痛の正体|命を奪う肺梗塞の初期症状と予防法

突然の息切れと胸痛の正体|命を奪う肺梗塞の初期症状と予防法

突然の息切れと胸痛の正体|命を奪う肺梗塞の初期症状と予防法にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

日常会話やニュース報道では「エコノミークラス症候群」「肺血栓塞栓症」「肺梗塞」という言葉が混同されがちですが、医学的には明確な段階と定義の違いが存在します。 まず、長時間の座位や脱水などによって下肢の奥深くにある血管に血栓(血の塊)ができる病態を深部静脈血栓症(DVT)と呼びます。この血栓が血流に乗って心臓を経由し、肺に血液を送る肺動脈を塞いでしまうのが肺血栓塞栓症(PTE)です。そして、肺動脈が完全に遮断された結果、血流が途絶えた肺の細胞組織が虚血に陥り、組織壊死を起こした状態を肺梗塞と呼びます。 一般的に広く浸透している「エコノミークラス症候群」は、これら一連の現象(静脈血栓塞栓症)を分かりやすく総称した通称に過ぎません。 日本循環器学会のガイドラインや救急医療の現場報告によると、肺血栓塞栓症を発症しても即座に肺梗塞(組織壊死)に至らないケースもありますが、大きな主幹動脈が詰まった場合は急激な血圧低下や心停止を引き起こします。自覚症状として突然の呼吸困難や激しい胸痛が現れた時点で、すでに肺組織の血流障害が急速に進行している危険なサインです。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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