竜鳳の焼き鳥がこれほどまでに中毒性を持つ最大の要因は、門外不出の「タレ」にあります。会社の沿革を紐解くと、1970年代に栃木県宇都宮市で創業した「中華料理・竜鳳」がそのルーツです。中華料理店の店頭で始めたテイクアウト焼き鳥が大反響を呼び、その後スーパーの店頭に設置する移動式ミニハウス(現在の赤い移動販売車)へと発展した歴史があります。
中華料理の技法を生かした「秘伝のタレ」は、単なる醤油とみりんのブレンドにとどまりません。じっくり煮詰められたコク深い醤油ベースの中に、肉の脂の旨味を引き立てる絶妙な甘みと、隠し味のスパイス感が溶け込んでいます。実際にSNSや掲示板の書き込みを分析しても、「スーパーの袋から漏れるタレの匂いだけで白米が食べられる」「冷めてもタレが水っぽくならず濃厚」という高い評価が目立ちます。
さらに見逃せないのが、ファンから熱狂的な支持を集める「もも串にんにくだれ」の存在です。すりおろしたにんにくの刺激と濃厚なタレが絡み合い、口に入れた瞬間にガツンとしたパンチが広がります。週末の晩酌需要において、このにんにくだれを指名買いするリピーターが後を絶ちません。現場の焼き手によってタレが二度漬けされ、香ばしくキャラメリゼされた状態の串は、まさに竜鳳ならではのアイデンティティです。