実際にSNSやQ&Aサイト(Yahoo!知恵袋など)を検証すると、安易な好奇心や焦りから海賊版サイトを踏んでしまったユーザーからの切実な被害報告が数多く寄せられています。そこから見えてくるのは、目先の数ページを読む代償としてはあまりにも不釣り合いな被害の実態です。
現場取材と被害報告の分析により、被害者が直面している主な被害は以下の3点に集約されます。
第1に、端末の過熱とバッテリーの異常消費(クリプトジャッキング)です。海賊版サイトのWebページ内に埋め込まれた不正なJavaScriptにより、読者がサイトを開いている間、バックグラウンドで仮想通貨のマイニング(採掘)計算を強制的に実行させられます。これにより、スマートフォン本体が触れないほど熱くなり、バッテリー寿命が極端に縮まる事態が多発しています。
第2に、カレンダーアプリやブラウザ通知の乗っ取りです。「ウイルスに感染しています」というポップアップに従って通知許可を押してしまった結果、1日に数十件もの不審なスパム通知がカレンダーに自動登録され、日常生活に支障をきたすケースです。
第3に、保存型マルウェアによるクレカ情報の漏洩です。電子コミックの閲覧ファイルを装ってダウンロードさせられる拡張子(.apkや.exeなど)を実行した結果、スマートフォンのキー入力情報が外部サーバーへ送信され、ECサイトのアカウント乗っ取りやクレジットカードの不正利用に直面した事例が公的機関に報告されています。