書棚を巡り歩き、少し疲れを感じたら4階にある「M&C Café」へ向かいたい。ここでは、創業者の早矢仕有的が考案したとされる元祖早矢仕ライスを味わうことができる。洋食の歴史を語る上で欠かせない伝統のひと皿だ。
かつて医学者であり実業家でもあった早矢仕有的が、訪れる友人に振る舞った肉と野菜の煮込み料理がそのルーツとされる。じっくりと時間をかけて煮込まれたデミグラスソースは、深いコクとまろやかな酸味が絶妙なハーモニーを奏でる。一口口に運ぶたび、明治の文豪や思想家たちが味わったであろう歴史のロマンが口いっぱいに広がる。書籍の購入だけでなく、この伝統の味を求めて遠方から足を運ぶファンも絶えない。