「目が合わない」は自閉症の兆候?赤ちゃんのサインと月齢別の見分け方の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
乳幼児の発達は連続的なプロセスであり、ある日突然特性が現れるわけではありません。日本国内の乳幼児健診における観察項目や、厚生労働省・小児成育医療研究機関が示す知見をもとに、一般的な発達の流れと、慎重に経過を見るべきポイントを整理しました。
月齢ステージ一般的な定型発達のめやす慎重に経過を観察すべきサイン編集部の見解・専門的評価生後3〜6か月あやすと笑う(社会的微笑)、クーイング、動くおもちゃを目で追う。視線が全く合わない、あやしても表情が乏しい、抱っこで著しく反り返る。視力や聴力の発達途中。この段階での兆候の断定は不可能であり、焦りは禁物。生後7〜10か月人見知り・後追い、名前を呼ぶと振り向く、喃語(ばばば等)の発生。呼びかけに一切無反応、人見知りが皆無、親の顔を見ずに周囲の光や回転物ばかり注視する。「赤ちゃん 呼びかけに反応しない 原因」として聴覚障害の除外スクリーニングが最優先。生後11か月〜1歳3か月「共同注視」(大人が指さした方向を見る)、模倣(バイバイ、パチパチ)、要求の指さし。共同注視ができない、指さしが出ない、大人の手を道具のように使う行動が見られる。他者との関心共有の有無が顕在化する重要期。発達特性の鑑別において最も重視される分岐点。1歳半〜2歳有意語(ママ、ワンワン等)が数語出る、簡単な指示理解、ごっこ遊びの芽生え。言葉の遅れ、視線が合いにくい状態の継続、極端な偏食やこだわり、激しいかんしゃく。1歳半健診で経過観察や相談窓口への案内が行われる時期。早期支援の選択肢を検討するタイミング。
表からも明らかなように、0歳から1歳の段階でチェックすべき本質は「共同注視(joint attention)ができるかどうか」です。生後10か月前後になると、乳児は大人が指さした先を一緒に見たり、自分が興味を持ったおもちゃを大人に見せて共感を求めたりするようになります。この「他者と関心を共有するメカニズム」に遅れや特異性が見られるかどうかが、自閉スペクトラム症の乳児期における極めて重要な観察点となります。