武家の古都としての顔を持つ鎌倉は、いま改めてその歴史的価値が再評価されている。かつて鎌倉幕府を開いた源頼朝の足跡を辿る史跡巡りは、歴史ファンのみならず幅広い世代を魅了してやまない。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放送をきっかけに巻き起こった歴史ブームは一過性のものにとどまらず、ゆかりの地を深く歩き通す散策スタイルとしてすっかり定着した。
中でも外せないのが、長谷に鎮座する高徳院の鎌倉大仏だ。青空の下に聳え立つその雄姿は、何百年もの歳月を超えて訪れる人々を圧倒し続けている。境内が混み合う日中を避け、開門直後の清々しい時間帯を狙えば、大仏の穏やかな表情とじっくり向き合う静かなひとときを手に入れられる。