アニメ第60話から第64話(最終話)にかけて使用されたオープニング映像は、作画・演出の圧倒的な完成度でアニメ史に残る名シークエンスとして知られています。サビに向かう緊迫感と、登場キャラクターたちが次々と運命に立ち向かうカット割りが『レイン』の歌詞と見事に連動していました。
特に「行かないで 行かないで」と繰り返すフレーズは、大切な存在を失いかけた者たちの悲痛な叫びとして響きます。ふりがな付き歌詞を追うと、「零れ落ちる 過去の欠片」など、肉体や記憶を取り戻すための代償を払ってきたエルリック兄弟の旅路そのものを指し示していることが理解できます。
哀愁を含んだサビのコード進行と、雨上がりの空へ手を伸ばすかのような転調は、絶望の淵から希望を手繰り寄せるストーリーテリングと完璧な調和を見せていました。