インターネットの検索窓や知恵袋などで散見される「ポマードを使うと薄毛になるのではないか」という懸念。この噂の真相について、毛髪科学と頭皮環境の観点から検証します。
結論として、ポマードの成分そのものが直接的に毛根を破壊したり、脱毛症を引き起こしたりする医学的根拠はありません。
では、なぜこのような噂が広まったのでしょうか。理由は大きく2つ存在します。
第1に、昔の油性ポマードによる「洗い残し」の問題です。油性ポマードが頭皮に残ったまま就寝すると、酸化した皮脂や油分が毛穴を塞ぎ、頭皮の炎症やフケ・かゆみを引き起こして育毛環境を悪化させていました。しかし、現代主流の水性ポマードはお湯だけで8割以上落ちるため、適切なシャンプーを行っていれば毛穴詰まりの心配はほとんどありません。
第2に、タイトに引っ張りすぎる「牽引性脱毛」の誤認です。ポマードで極端に強く髪を後ろへ引っ張りながら毎日固めていると、毛根に物理的な負荷がかかります。これは整髪料の成分ではなくセット方法の問題であるため、コームを通す際に頭皮を引っ張りすぎないよう注意すれば回避できます。