1995年のデビューシングル『夢見る少女じゃいられない』は、制作陣にとっても大きな博打だった。ダンスミュージック全盛のエイベックスにおいて、あえて生の歪んだギターが鳴り響く本格的なロックを叩きつける。その挑戦は見事に結実した。
勢いをそのままに制作されたアルバム『RED』は、全編にわたって濃密なロックの情動が詰め込まれている。メロディアスでありながら荒々しいトラックメイク。J-POPの王道感とオルタナティヴな尖りを絶妙なバランスで融合させたサウンドは、チャートを席巻。織田哲郎が仕掛けた音の罠に、日本中が見事にはまった瞬間と言える。