日本における男性の美貌に対する賛辞は、時代とともに「ハンサム」「二枚目」から「イケメン」、そして現代の「顔面国宝」へと進化を遂げてきました。
女性ファッション誌『ViVi』の名物企画として社会現象化した国宝級イケメンランキングの推移を振り返ると、その選定基準の変遷が鮮明に見えてきます。かつて殿堂入りを果たした吉沢亮氏は、まさに「歩くルーブル彫刻」と評され、ミリ単位の狂いもないパーツ配置で造形美イケメンのひとつの到達点を示しました。新田真剣佑氏や横浜流星氏が見せる、鍛え上げられた骨格美と涼やかな目元の共存も、男性美の基準を一段引き上げました。
さらに近年のランキングやエンタメシーンを賑わせる目黒蓮氏、神尾楓珠氏、八木勇征氏らの躍進は、造形美の概念をさらに細分化させています。ボーカル&ダンスグループにおいて「ビジュアル担当」と呼ばれるポジションは、単に顔立ちが整っているだけでなく、ステージ上で激しく動いた瞬間でも崩れない「骨格の強さ」が要求されます。
過去の特番インタビューやドキュメンタリーで、ある人気俳優が「容姿を褒められることは光栄だが、同時に『冷たい人形』のように見られないかというプレッシャーが常にあった」と心情を明かした場面がありました。天賦の造形美を持つ者ゆえの葛藤が存在する一方で、観客側は彼らの「圧倒的な容姿」と「内面からにじみ出る情熱や泥臭さ」とのギャップに、より一層激しく心を揺さぶられるのです。