ここ数年、日本の食料品売り場や惣菜コーナーを覗くと、かつてマニアックなエスニック料理とされていたメニューが完全に市民権を得ていることに気づく。その筆頭格が、甘・酸・辛の絶妙なバランスで人々を魅了するヤムウンセンだ。健康志向の高まりとともに、ヘルシーな春雨と高タンパクな海老の組み合わせが現代人のニーズに合致した側面も大きい。
特に食品・中食産業においては、惣菜のコールドチェーン技術の進歩やエスニック調味料の一般化が追い風となった。単なる「タイ料理」の枠を超え、ワインやクラフトビールに合わせるプレミアムサラダとして再定義されたことが、大人の層を中心にブレイクした背景にある。