柳川高校と聞けば、多くの日本人がまず思い浮かべるのは黄色いテニスボールと熱い汗のドラマだろう。松岡修造氏をはじめ、数々のプロテニスプレイヤーやトップアスリートを排出し続けてきた歴史は、同校の揺るぎない基盤だ。しかし、いま同校で起きている地殻変動は、そうした「体育会系」のイメージを心地よく裏切ってくれる。
現在、校内で推進されているのは、言語の壁を物理的・精神的に取り払う徹底したグローバル教育である。アジア諸国をはじめとする海外からの留学生を積極的に受け入れるだけでなく、在校生自身が日常的に海外校とのオンライン合宿や共同プロジェクトに参加する環境が整えられた。教室にいながらにして世界と対話する体験は、生徒たちの視野を瞬く間に世界規模へと拡張している。