札幌「味の三平」閉店の噂は本当か?元祖味噌ラーメンの現在を追う

札幌「味の三平」閉店の噂は本当か?元祖味噌ラーメンの現在を追う

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検索エンジンで店舗名を打ち込むと突如として現れる「味の三平 移転 閉店の噂」という不穏なサジェスト。結論から申し上げれば、札幌の「味の三平」は2026年現在も元気に営業を継続しており、閉店の事実は一切ありません。では、なぜこのような真逆の噂がまことしやかに囁かれ続けているのでしょうか。現場の足跡を辿ると、二つの明確な転換点とネット空間特有の情報伝達の歪みが見えてきます。

最大の要因は、2014年12月に敢行された大規模な店舗移転です。同店は1968年から約46年もの長きにわたり、文房具の老舗「大丸藤井セントラル」の4階という極めてユニークなフロアで営業を続けていました。「文房具店の上階で行列に並びラーメンを啜る」という光景は札幌市民にとって半世紀近く親しまれた日常の象徴でした。そのため、ビル建て替えに伴う移転発表時には地元メディアでも大きく報じられ、当時の「セントラル店閉店」というニュースの見出しだけが一人歩きして、今なお記憶の片隅に残る利用者を錯覚させているのです。

さらに、大通駅直結の「日の出ビル」地下1階に移転した後も、スープの仕込みや設備メンテナンスに伴う連休、あるいは店主の体調管理を優先した限定営業のタイミングで訪れた旅行客がSNSへ「暖簾が出ていない」「閉まっていた」と投稿。これが伝言ゲームのように増幅され、検索アルゴリズムに「閉店」の二文字を刻み込む結果となりました。現在店舗が構える日の出ビル地下1階の飲食街では、仕込みの時間帯から芳醇な味噌とスープの香りが立ち込め、昼時には連日変わらぬ活気ある列が形成されています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。