クローン病治療の現場は、ここ数年で劇的な変革を遂げています。クローン病の最新治療法(2026年現在)では、従来の抗TNF-α抗体製剤に加え、インターロイキン(IL-12/23やIL-23単剤)を標的とした抗体薬、さらには経口JAK阻害薬など、多彩な分子標的薬が臨床現場で活躍しています。
こうしたクローン病における生物学的製剤の効果は極めて高く、早期から導入することで腸管の狭窄や瘻孔(ろうこう)といった重篤な合併症を防ぎ、手術率を大幅に引き下げることに成功しています。かつては頻繁な入院を余儀なくされていた重症例でも、定期的な自己注射や点滴によって、健常者と変わらないキャリアを築く人が珍しくなくなりました。